徳島文学協会

徳島文学協会について

徳島文学協会は、徳島における文学シーンに全く新しい風を吹き込む芸術団体となることを目指して平成29年1月に設立されました。少子化や過疎化が大きな社会問題となるなか、徳島に暮らす人々が希望や生きがいをもって生活できるよう、文化的、芸術的な側面から県民の皆さまをサポートできれば幸いです。
また文学不毛の地と言われてきた徳島から、中央の文壇でも活躍できる新たな作家、文学者を輩出するという重責も担っています。

挨 拶

生きることの実感

佐々木 義登

皆さんは日々をどんな思いで暮らしておられるでしょうか。
ちなみに私は日常の仕事に忙殺されたり煩雑な人間関係に束縛されて、しばしば心のゆとりも失い、ふと気が付けば月日が過ぎ去っている、自分はいったい何をしていたのかと反省することもあります。ひょっとしたら皆さんも私と大差ない日常を送っているかもしれません。
そんな中で、一つだけ心の拠り所になるものがあります。私の場合それが「文学」です。昔から小説を読むのが好きでした。現実から自由になって様々な物語の世界にのめり込んだ時期もありました。「文学」と本当の意味で出会うことになったのは大学時代でした。当時、作家になる夢を抱いて近代文学を学んでいた私は、上総英郎氏のゼミに入りました。上総氏は遠藤周作批評で知られた文芸評論家で、教師としても私たちに文学の奥深さを教えてくれました。恩師のもとでドストエフスキーや埴谷雄高、三島由紀夫、モーリヤック、遠藤周作、高橋たか子、津島佑子らありとあらゆる作家たちの作品を読む機会を得ました。
今から思えば最も読書に没頭した時期だったと思います。その経験を通して確信したことは「文学」とは、人間の生き方を考える行為そのものだということです。「文学」が有史以来、何千年もなくならなかった理由は「文学」の中に「私たちがどう生きるか」というアポリアを解くカギがあるからです。多くの文学作品を読むことは、多くの先人たちの人生を追体験することです。小説の中で懸命に生きる彼らとの邂逅から、人としてどう生きるべきかを学ぶのです。
あくまで私見ですが、「文学」に触れ、同じ作品を読んだ同士で意見を交わしあい、驚きや共感、その他の感情で強く心が動かされる、まさにそのようなときに、「人として生きることの実感」を私たちは得るのだと思います。
県民の皆さんに、文学を通して少しでも充実感を味わっていただくために徳島文学協会ではさまざまなイベントや講座を開催します。ぜひそこに参加して、文学作品の奥深さにドキドキしたり、言葉を紡ぐことの楽しさにわくわくしていただきたいと思います。多くの方との出会いを心待ちにしております。

徳島文学協会 会長佐々木 義登 (ささき よしと)

1966年徳島県生まれ。二松学舎大学博士後期課程修了。評論家の佐古純一郎、上総英郎に師事。2007年「青空クライシス」で第14回三田文学新人賞受賞。同年受賞第一作「桃」、2010年「空に住む木馬」、2010年「ナイフ」。2018年単行本『郷里』(亜紀書房)出版。2014年「第6回とくしま芸術文化奨励賞」、「富士正晴全国高等学校文芸誌賞」最終選考委員、「とくしま文学賞」随筆部門選考委員。徳島県立文学書道館主催「若い人たちのための小説家養成講座」講師。小説の実作指導に定評があり、徳島県内の高校生や一般の方向けに多くの講座で指導を行っている。文学博士。現在、四国大学全学共通教育センター教授。


2017年5月28日 徳島文学協会発足式にて

概 要

徳島文学協会は徳島県内に限らず、四国近県および関西地域における文学活動と連携し、 徳島の文化の発展に広く寄与する芸術総合団体です。

名 称 徳島文学協会
事務局 〒771-3201 徳島県名西郡神山町阿野字方子103
電 話 TEL 080-6284-0296
役 員
会 長
佐々木義登
名誉会員
芥川賞作家 吉村萬壱・芥川賞作家 玄月・評論家 若松英輔
参 与
四国大学教授 加渡いづみ・歌人 田丸まひる
顧 問
作家 都築隆広・作家 針谷卓史
理 事
菊野啓・久保訓子・藤代淑子・阿部あみ
幹 事
梅津洋子・魚井美佐
一般会員
県内外の文学愛好者
設 立 2017年1月7日
発 足 2017年5月28日
会員数 一般会員70名(2019年7月現在)

名誉会員芥川賞作家 吉村 萬壱 (よしむら まんいち)


2001年「クチュクチュバーン」で第92回文學界新人賞を受賞。
2003年「ハリガネムシ」で第129回芥川賞受賞。
2005年「バースト・ゾーン 爆裂地区」(書き下ろし長編)、2009年「ヤイトスエッド」、2009年「独居45」、2014年「ボラード病」。
2014年「臣女」。2016年「臣女」で島清恋愛文学賞受賞。

名誉会員芥川賞作家 玄月 (げんげつ)


1998年「舞台役者の孤独」が『文學界』1998年下半期同人雑誌優秀作に選ばれる。1999年、同人誌『樹林』406号掲載の「おっぱい」で第121回芥川賞候補。
2000年「蔭の棲みか」で第122回芥川賞受賞。
2003年「寂夜」、2005年「異物」。現在大阪で文学バー「リズール」を経営。

名誉会員批評家・随筆家 若松 英輔 (わかまつ えいすけ)

1968 年生まれ、慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007 年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて三田文学新人賞を受賞。2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』にて西脇順三郎学術賞を受賞。著書に『井筒俊彦 叡知の哲学』(慶應義塾大学出版会)、『イエス伝』(中央公論新社)、『魂にふれる 大震災と、生きている死者』(トランスビュー)、『涙のしずくに洗われて咲きいづるもの』(河出書房新社)、『生きる哲学』(文春新書)、『霊性の哲学』(角川選書)、『悲しみの秘義』(ナナロク社)、『生きていくうえで、かけがえのないこと』『言葉の贈り物』詩集『見えない涙』(亜紀書房)などがある。

顧 問作家 都築 隆広 (つづき たかひろ)


2000年「看板屋の恋」にて第91回文學界新人賞受賞。
2002年「はじらい。」、「女にしか歌は歌えない」、「ハンコの町の鰻がいる家」、「ハネムーンきどり」。
映画「ウミスズめし」の脚本など様々なメディアでも活躍。

顧 問作家 針谷 卓史 (はりや たくし)


2006年「針谷の小説」にて第13回三田文學新人賞受賞。
「花散里」、「これで、ハッピーエンド」、「仇枕」、「ファイアボール」、「生徒会長小見山禅悟」など。

参 与歌人 田丸 まひる (たまる まひる)

1983年徳島県生まれ。
2011年「未来短歌会」入会。2014年より「七曜」同人。
短歌ユニット「ぺんぎんぱんつ」としても活動。
歌集に『晴れのち神様』(歌葉)、『硝子のボレット』(書肆侃侃房)、『ピース降る』(書肆侃侃房)。
「NHK短歌」テキストにて「短歌のペイン・クリニック」連載中。

主な活動

1.県民に優れた国内外の文学活動に接する機会を提供するための各種講演活動
2.優れた文学作品や作家を表彰および顕彰する活動
3.県民に広く文学に親しんでもらうための講座等の開催
4.県内の学校、大学と提携しての文学研究および文学教育活動
5.その他、本会の目的に沿う文学的な活動

協 賛

有限会社 まもる建設 価値ある住まいを徳島に 幸ある住まいをあなたのもとに
◎ 家づくり・住まい・工務店・注文住宅・自然素材×省エネ×ローコスト
http://mamoru-s.jp/

花見山 心の手紙館 鳴門海峡が一望できるしだれ桜の名所
◎ 未来の自分、家族、大切な人へ届く ― 手紙のタイムカプセル便
http://www.hanami-yama.com/

鳴門広告社 徳島を元気にする総合広告代理店
◎新聞広告・雑誌広告・インターネット広告・広告制作・ホームページ制作
http://www.koukoku8.com/

カンガルー歯科 未来ある子供の健康のために
◎小児歯科・矯正・歯周病・インプラント
http://www.kangaroo-dc.com/

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